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11/24/21:12  [PR]

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01/04/06:13  ゲレンデ編

ゲレンデにて・・・アスカガ妄想小話(設定現代)
  
 
 
 
 
 
輝く雪面は何処までも眩く、そして広大で、思わずその天辺から覗き込んだ私は『うわ・・・』と声を発していた。
すると脇でボードをなぶっていた五月蝿い先輩が、チラリとこちらを見る。
 
「おい、さっさと行くぞ?」
「あぁ・・・っとちょっと待て!」
 
慌てて体制を整えつつ、私は眼前にあるその急斜面をどう滑り降りようか軽く思考した。
やはり此処は、直滑降でスピードを楽しむに限るだろうか?
 
「OK!」
「先に行く。」
 
意気込み上等。
ペアとなった銀髪でやや短気な先輩に準備万端の声を挙げれば、途端に風の如く滑り降りていった彼。
その見事な素早さに、私はちょっとだけ肩をすくめて・・・。
 
「よっ・・・と!」
 
一度軽くジャンプをして、ボードの向きを斜面と真っ直ぐにする。
そしてそのまま・・・!
ゴオオオっと頬を髪をなびかせて、私は純白の雪面を疾走していった。
小さく左右にシュプールを描きつつ、既に姿の見えない銀髪頭を目指して。
斜面に出来ている小さなこぶを避けつつ、気分爽快に風を切る。
何処まで行っても真っ白なこの空間は、日常とはかけ離れているから素敵だ!
気分良くややなだらかな場所を一気に突き進み、その先、いきなり傾斜がキツイ所にさしかかる。
ゴーグルの中の瞳を見開きつつも、冷静にスピードをやや抑えつつ斜めに滑り降りていこうとして・・・。
 
「あっ!!」
「っ・・・な!?」
 
見つけたときには、もう遅かった。
斜面の中腹辺りに居たその男性へと、私は勢いよくスライディングタックルをかます!
 
「・・・痛・・・ッ。」
「っ・・・!」
「悪い・・・ぶつかっちゃって。」
「いきなり、何なんだ!?」
 
片手を立てて、私は即座にそう謝った。
そうしながら、彼の腹部に乗っかかっていた体を急いで起こした。
すると自分が衝突した所為で雪面に背を付けて倒れこんでいるその人は、ジロリと此方を見やる。
 
「ったく、一体何処を見て滑ってるんだ!?」
「っ・・・その、だから・・・ごめん!」
「謝って済むことじゃないだろう?」
「ちゃんと前を見て滑っては居たんだが・・・。」
「前を見て滑っていたのにぶつかるのか?」
 
キッと自分を睨むようにそう言った彼に、私は思わずムッとなっていた。
そりゃ確かに私が悪いんだし、心の底から悪かったとは思っているさ!
でも、でもだ!!
まるで言質を取るかのようなその物言いがカチンとくる。
 
「なんだよ!謝って済まないのなら、一体どうすれば良いって言うんだ!?」
「そういう態度が気に入らないな。」
「っ・・・!」
「まずはゴーグルを外して、素顔を見せてから謝るものだろう?」
 
ぐだぐだと絡んでくるその男に渋々従う形でもって、私は顔のゴーグルを外した。
ついでに頭に被っていた黒いニット帽も取り去る。
 
「これで良いのか!?」
 
ぶっきら棒にそう言って、私は彼をキツク見据えたのだ・・・が?
 
「っ・・・ぇ・・・?」
「な・・・んだよ?」
「お前・・・女?」
 
驚きに目を丸くしたまま、唖然と自分を見上げ呟いたソイツ。
一瞬後、言われた言葉がカッとこの胸を焼いていた!
 
「なっ・・・失礼な奴だな!どこからどう見ても私は女だろう!」
「いや・・・その、だけど・・・あんまりにもぶっきら棒な口調だったし。」
「悪かったな!女っぽい喋りでなくて!」
「あ・・・うん。いや、じゃなくて、その・・・。」
 
それまでの態度から一変、うろたえだしたソイツに私は訝しい目を向ける。
そして雪面に腰を下ろしたままであったソイツへと片手を差し伸べた。
 
「・・・ったく!ほら!掴まれよ!」

そこで初めてしっかりと彼の容姿を見つめて、私は思わず息を呑んだ。
・・・綺麗な奴だな・・・!
その肌といい、顔の造作といい、どれも実に美しく整っている。
何よりも目を惹くのは、その翡翠色の双眸だろう。
男にしておくのが勿体無いぐらいに、本当に綺麗!
でも・・・?
 
「あ・・・!」
「え?」
「それ・・・血!?」
「・・・あぁ。切れたみたいだな。」
 
微かに耳の下辺り、顎骨の付け根の横に鮮やかな朱色の線が見えていた!
多分、自分がぶつかった瞬間に何かで切れたのだ!!
 
「ご、ごめん!大丈夫か!?」
「・・・あぁ。これぐらい大した事ないさ。」
「でも!本当にごめん!救護室に行って手当てしてもらわなくちゃ!」
「ただ単に切れただけだし・・・放っておいても大丈夫だろう。」
「駄目だ!だって・・・私の所為だろう!」
 
『ちゃんと責任取らせろよ!』
思わずそう叫べば、ソイツはポカンとした顔で私を見つめた。
そして、何故かフッと苦笑して。
 
「分かった。分かったから・・・その、ちょっと落ち着いて?手を・・・放してくれないか?」
「!!」
 
思わず知らずにじみ寄り、彼の腕を強く掴んでいた私の手。
それを指摘されて始めて気づき、私は驚き慌てて両手を離し身を起こした。
無意識にしていた事とはいえ、初対面の男に乗っかかり腕を取っていた自分!
顔が、頬が、ちょっと熱い。
 
「じゃあ、とりあえずバンドテープだけでも貼ってもらいに行くとするかな。」
「う、うん!」
 
ゆっくりと腰を上げて、彼はパンパンとパンツに付いた雪を払い落とした。
立ち上がったその人の髪が、サラリと揺れる。
その濃紺色の髪が白くて綺麗な頬筋に映えていて、ゾクリとした快感がこの胸を奮わせた。
 
「お・・・お前、名前は?」
「・・・アスラン。アスラン・ザラだ。そっちは?」
「カガリだ!カガリ・ユラ・アスハ・・・!」
 
互いに名を教えあい、そして再び雪面を滑走する為の体制を整える。
私はゴーグルを嵌めなおしつつ、乱れた心音を感じていて・・・。
 
「行こうか?」

聞こえた声に、頷く私。 
再び風を切り出すこの身。
キラキラと眩い光が、辺りを包んでいるようだった。
 
 
 
ふふふ。ゲレンデにてアスカガ遭遇の巻!
妄想×2・・・幸せv
あ、最初に出てきたイザークは、ただの大学の先輩設定です(笑


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01/02/01:54  今年初の・・・

・・・ということで、初詣ネタな突発短文です。
お正月なアスカガ、お楽しみ頂けたらコレ幸い♪ 
↓↓どぞ・・・。

 
 
駐車場に入るのに、連なる車の列。
その中の一台、まだ当分停められそうにはない場所に居る私達。

「すっごいな・・・。さすが元旦?」
「うん。かなり込んでるな。」

ウィンドウガラス越しに先を見つめて、私は思わず大きく息をつく。
毎年恒例の事だし、こうなる事は予め予測出来てはいたのだけれど。
前方に道なりに連なる車列は、先程からあまり動いていない。
まだ目的の神社まで、かなりあるというのに・・・だ!
一刻も早く詣でに行きたいと、気持ちばかりが急いているようだ。
境内までの軽い坂道には、連なるようにして様々な屋台が立っている筈だから・・・。
賑わう詣で客等に、漂う甘く芳ばしい香り。
いや、境内でお参りを済ませた後のおみくじも忘れてはいけない!
去年は吉だったけれど、今年はさてはて何が出るのか?
 
「なんだか目が爛々としてるぞ?」
「え?」
「そんなに楽しみか?」
 
運転席、片手をハンドルにかけたまま自分を見つめそう言った彼。
その目が、さも楽しそうに細められていたから!
ちょっとだけムッとなるこの胸。
あのな・・・私は子供じゃないんだぞ!
 
「そういうお前は楽しみじゃないのかよ?」

ちょっぴり燻った胸で直ぐ様そう言い返してやれば?
フッとアイツは真顔に戻して、そして・・・!
 
「あぁ。凄く楽しみだよ。」
 
そう答え、そして軽く口元を緩めた彼。
自分を見つめる翡翠の瞳が、柔らかく、そして暖かくこの身に沁みていくよう。
自然とトクトク早まった鼓動が、私の体内温度を上げていくようだった・・・・のだけど?
 
「屋台を見てはしゃぐのであろうカガリを見るのが・・・な?」
  
次いで聞こえたその言葉に、胸のときめきは一旦停止!
全く!コイツは私を何だと思っているのだか!?
ぷーっと頬を膨らませて、私は思い切りフイッと顔を逸らしてやった。
そのまま、しばらく車内は流れるBGM音だけが流れ聞こえだす。
二人のお気に入りである、ゆったりとしたR&B曲集。
それが、黙り込んだお互いの間を補うように流れて・・・。
  
「・・・。」
 
車内の空気が動いたのは、彼が一番お気に入りの曲に切り替わったその時。
グッと軽く座席が軋んだ様な気がして、私が何かと思い顔を向ければ・・・?
 
「っ・・・!」
「機嫌、直った?」
 
自分を覗き込みつつそう尋ねる彼に、私は唇を手で押さえつつ思わず赤面する。
ったく、お前は・・・!
一瞬前、突然に繋げられた唇と唇。
彼からの軽く淡い・・・けれど温もりに満ちたキス。
 
「こ、今年初のキスなのに!」
「うん。でも、したくなったから・・・。」
「したくなったからじゃない!あのな、何度も言うけどこういう不意打ちは・・・!」
「駄目、か?」
「・・・アスラン。」
「機嫌、直して?」
「っ・・・。」

眼前には、当然の如く降りてきそうな彼の顔。
自分が『うん』と言うまで、コイツはキスで対抗する気なのだろうか?
なんて奴!・・・と思いつつも、やはり胸にある嬉しさは隠せようも無くて。
悔しいけれども、私は仕方なく小さく頷いてやる。
途端、彼は至福の微笑みを讃え、そして本年度二度目のキスを落としてきたのだ。


ちゃんちゃん・・・甘ひ・・・(照

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11/24/23:33  海と風と、そして・・・

南国(オーブ)の朝を迎えたアスカガ・・・妄想SSです。
短いですよー。





なだらかで、そして広大な母なる海よ・・・。

青くもあり、そして碧でもあるその色は、この惑星(ホシ)の色。
絶えずこの耳に響き聞こえてくる潮騒は、まるで呼吸の如く。
 

  
 
ザン・・・ザザザ・・・
 
通り抜けていったそよ風と共に、既に耳に馴染んだその音が聞こえた。
近寄ってはまた引いて行く。
覚醒間近の意識の中、それは揺り篭のようにこの身を揺らす。
押しては引いて・・・。
 
「・・・ん。」
 
薄っすらと空いた瞼の間から、白い光が射し込んで来た。
眩い、その陽射し。
ゆっくりと首を動かし、おっとりとした動きで辺りの様子を察知する。
此処は・・・?
天井の白さからして・・・アスハ邸、か?
ソッと額に手を当てて、そうしてグッと両目を瞑った。
ヤケにボンヤリとするこの感覚はなんだろうか?
そう思った一瞬後に、そうだ・・・と記憶が呼び起こされる。
昨晩は久々に酒をかなり飲んだのだった。
珍しい一品が手に入ったから、一緒にどうだ?
そう言って誘ってきた彼女と共に、くだらない話などをしつつチビチビと飲み続けて・・・。
 
「・・・。」
 
そこで一時思考が停止させて、俺はゆっくりと顔を横に向ける。
腹部に感じる暖かなモノ。
その己の腰に絡まった細く柔らかな手と腕の主は、どうやら未だに心地良い夢の中。
スースーと聞こえる吐息と上下するその身に、知らず頬が緩んでいった。
おはよう・・・。
胸の中でそう言って、俺はソッと顔を寄せた。
口付けた柔らかな金糸髪からは、甘く芳しいシャンプーの匂いがして。
俺は再び愛おしくその頭髪に頬を寄せ、そうして両目を閉じる。
聞こえてくる潮騒と、肌に感じた海風と、そして鼻に香る芳香。
それは、とてもとても満ち足りた幸せな朝。
そうして彼は再びまどろみの中へと沈んでいった。



 

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11/21/03:23  待ち合わせ

アニメイトのポートレート『アスカガ公園(?)デート絵』を記念してv
勝手に妄想話を作ってみました♪
(設定は、そうだな・・・現代パロってところかも)
ゆる~くサラッとお読みくださいませ。 
 
 
 
 
揺れて踊る木立の中、喜びを胸に足を前へと進ませる。
一歩、そしてまた一歩。
向かう先に待つは、自分の胸に住まうこの世にただ独りきりの人の元。
 
 
今日は快晴。
絶好の行楽日和だ!
アイツは、もう来ているだろうか?
ふとそんな事を考えて、そうしてまた頬が大きく緩んでいく。
きっと・・・そう、多分・・・アイツの事だから、待っていてくれるだろう!
 
『10時に、いつもの公園。いつもの木の元で・・・な!』
『あぁ、分かった!』
 
昨晩取り交わした深夜の携帯電話での彼の声が、再び脳裏に蘇ってくる。
そうだ、今日は久々のデート。
此処の所お互いに忙しかった事もあって、連絡さえも取れずにいたのだから・・・!
 
「9時55分か。丁度良い時間だな!」
 
パッと腕時計を見て、待ち合わせの時間にはバッチリ間に合う事を再確認。
次いで軽く頭へと手をやった。
出かけにしっかりと髪型は整えてきたのだけれど・・・?
 
「うん!寝癖も無かったし・・・良いよな?」
 
手触りで状態を確認して、私は目線をパッと正面奥へと向けた。
赤く着色されたパインチップの公園内小道。
その脇に生えている緑生い茂る木々の中、一本だけとても目を惹く大きな大木がある。
其処が今日の待ち合わせの場所で・・・。
 
「・・・ぁ!」 
 
瞬間、ドクンドクンと荒い音を立てて心臓が鳴っていた。
木の根元。
其処に、紺色の頭髪が揺れて垣間見えたから!
ジッと、ただ静かに佇んでいる彼。
パンツのポケットに手を突っ込んだ状態で、ボウッと辺りを眺め見て・・・。
一歩、また一歩と歩み寄りながら、私の目はそんな彼の姿に釘付けになる。
パッと腕に目を落として・・・あぁ、腕時計を確認したんだな!
そうしてまた元の姿勢に戻って、辺りへと目を向けて・・・私の姿を探しているのか?
そう思うのと同時に、私は胸の中で彼に向かい叫んでやる。
 
・・・おーい?こっちだぞ?
  
アスラン、何処を見てるんだ?
私に気づけ・・・と。
そう思った瞬間!
 
「っ・・・!?」
 
彼がまるで聞こえたかの如く此方を振り返り見た!
 
・・・っ・・・う・・・そ・・・?
  
自分をジッと見つめたグリーンアイズ。
その目に、一瞬で絡め取られて動きを止めた私。
鼓動も体温もグググッと一気に高まって!
  
・・・く、悔・・・しい・・・かも?
 
鈍だけ自分が彼の事を好きになっているのか、それを今この一瞬で痛いほどに実感した。
それが嬉しいようでいて、でも、ちょっぴり悔しいようで。
私はキュッと唇を軽く噛み締める。
落ち着け、自分!
大きく息を吸って、吐いて・・・そして。
  
「お・・・はよっ!待ったか?」
「いや。俺も今来たところだ。」
 
私は片手を挙げて、彼へと声をかけた。
いつも通りに自然を装い快活に!
でも?
 
「さて・・・と、今日はどうする?」
「ん・・・そうだな。とりあえず・・・?」
「とりあえず?」
「・・・。」
「??どうした、カガリ?」
 
そう言ってジッと私の顔を覗き込んできた彼。
いきなりのそんな指摘に、意識は更に熱く熱く妬かんでいって・・・。
 
「いっ、いいから!もう!とりあえず、どっかでお茶でもしよう!」
「あ・・・あぁ。よし。」

何故だか挙動不審な私の姿に、小首を傾げつつも微笑んでくれた彼。
私は出来るだけ平静を取り戻そうとしたものの・・・?
 
「行こうか?」

微笑み、そして差し伸べられた大きな手に、もう胸の鼓動は最高潮に達してしまっていた。
ソッと重ねた手がギュッと握り締められて、この身から堪えきれない感情が溢れ出しそうな程に・・・!
お前が悪いんだぞ!?
私は思わず彼に悪態をつく。
そうだ、だって・・・お前は格好良すぎるんだ・・・と。
上着の黒いベストが、一見痩身な彼の身をより一層引き締めてみせているし!
更にその下の白いパンツは、スラリと長い彼の足に見事にマッチしてるから!!
だからだからだから・・・!?
  
・・・アスランが、好き・・・!

ときめく心は、乙女のもの?
自然と想いが胸を突いていた。
だが驚くべきは、その直後だ!
 
「ん?・・・何か、言ったか?」
 
途端にまた振り向き、私にそう問うてきた彼。
以心伝心とは言うけれど・・・?
まさか・・・私の心の声が聞こえるのか?
そんな事を思い、私は思わず目を見開いて。
苦笑をしつつ、ギュッと彼の手を握り返してやったのだった。
 
 
 
甘いアスカガCP話ですたv
幸せな二人を書くのって、私も幸せ・・・vv
 
 


 

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11/19/05:56  誘い歌

アスカガ夫婦+子持ち設定な妄想話です。
サラッとお読み下さいませ。


誘い歌

 

 

柔らかな風が吹いていく。
頬を髪を揺らして、フワリユラリと優しくソッと・・・。

「・・・。」

感じた意識の中、其処に微かな疑問が生じる。
さて?
今のは、風であったのか・・・と。

「ララ・・・。」

再びそよいでいったのは、やはり柔らかな春の風とそして・・・。
誰かの声?
いや、歌?

「フフフ・・・ララ・・・ララ。」

鼻にかかったようなアルトの声が、風に乗り心地良く俺の耳へと届く。
彼女のハミング。
柔らかで楽しげで、そしてとても幸せそうに!

「フフフン・・・ララ・・・って、あれ?起きてたのか?」
「ん・・・。」
「ふふふっ。凄いまだ眠たそうだな?」
「・・・あぁ。」
「良く寝てたぞ?」
「いま・・・何時、だ?」
「3時35分。」
「・・・2時間も。」

ソッと伸びてきた彼女の手が俺の額に触れて、優しく撫でた。
くしゃりと前髪がしないで、その温もりがこの身に伝わる。
暖かくて愛しいその指先に、胸がほわんと浮かんでいく。
そう、それは幸福色へ。

「目覚めのキスは?」
「え?」

まどろんだ意識の中、浮かれた気持ち。
思わずそんな事を口にすれば、途端に目の前の琥珀色が大きくなる。
驚き、ちょっとだけうろたえて・・・。

「お前はっ・・・。」
「してくれないのか?」
「っ・・・!?」

何故かチラリと彼女は背後を伺うと、グッと下唇を噛み締めた。
そして・・・ちょんっと触れるだけのキスをする。

「これで良いだろ?」
「ん・・・。」
「あのな?レオンがあっちで遊んでるんだ・・・だから・・・って、わ!?」

照れてやや遠ざかろうとしていた彼女の手を取り、グイッと自分の方へと引き寄せた。
ちょっとだけ強く、そしてしっかりと!
そうしてその後頭部を素早く捕らえて、俺は彼女の口を荒々しく塞いだ。

「っ・・・ん・・・んんっ・・・はっ・・・。」

驚きに暴れる肢体を難なく押さえつけて、更に深くじっくりと繋がりを持つ。
すると男たる性の自然現象、むくむくと欲望が高まって。
ついつい片手は彼女の腹部、そこから中へと侵入を開始。
指先に触れたえも言われぬ絹肌の感触に、更に気持ちは急上昇。
スルスルと捲し上げたインナーの先、到達するは至福の膨らみ。

「んーっ・・・んんっ!んんん・・・っ!!」

何をか叫びたそうな彼女を尻目に、俺の手は柔らかな肢体を探求するのにいそしんんでいた。
いや寧ろ、そんな彼女の反応すらも愉しくて。
二つの膨らみを覆う下着をグイッと押し上げ、その柔らか味を掌全体で味わう。
もうこれだけで、脳はとろけそうになるのだが・・・。

「っ・・・アスっ・・・まだ、駄目!」

俺の止まらぬ興奮、その次なる矛先を察知したのか、彼女は強引に口付けから脱するとそう叫んだ。
だが伝いよじ登る俺の手は、既に太股の半ばを過ぎている。

「アスランッ!?」
「黙って。」
「ッ・・・駄・・・ぁ!!」

ソッと太股の内側を指先でなぞった瞬間、彼女はびくんとその身を反応させた。
いつまでたってもこういう事には敏感で、初々しく恥らいたじろく彼女。
そういう仕草がたまらなくオスを刺激するのだと、そんな事を思いながら俺はその付け根へと更に指先を忍ばせようとして・・・。

「・・・あのさぁ。まだ昼の3時を半分回っただけの時間なんだけれど?」
「ッッ!?」
「アスラン。君・・・良い大人だよね?」

突然降りかかってきたそんな声に、俺もカガリもギョッとして背後を振り返り見た!
其処には茶色い頭髪に冷たいアメジストの瞳でもってこちらを呆れ見る、自分の幼馴染であり彼女の弟の・・・!!

「キっ・・・キラ!?」
「カガリも、さっきからレオンが呼んでるよ?」
「えっ!?」
「二人とも、こういうコトは夜にしようね?」
「っ・・・。」

真っ赤に熟れた顔のまま、俺の元から飛び退き駆けて行く彼女。
この場に残された俺は、仁王立ちするが如く立っているキラの存在に青くなるやら赤くなるやら。
とりあえず、何か言葉を紡ごうかと思っていた矢先に・・・だった。

「アスラン・・・同じ男として君の気持ちも分からなくはないけれど、でも、せめて・・・僕が来ている時ぐらいは我慢してよね!」

其処に弁解の余地は無く。
俺は項垂れ、再び両目を閉じたのだ。

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