LOVE SEED
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11/24/23:35 [PR] |
01/02/01:54 今年初の・・・・・・ということで、初詣ネタな突発短文です。
お正月なアスカガ、お楽しみ頂けたらコレ幸い♪ ↓↓どぞ・・・。 駐車場に入るのに、連なる車の列。 その中の一台、まだ当分停められそうにはない場所に居る私達。 「すっごいな・・・。さすが元旦?」 「うん。かなり込んでるな。」 ウィンドウガラス越しに先を見つめて、私は思わず大きく息をつく。 毎年恒例の事だし、こうなる事は予め予測出来てはいたのだけれど。 前方に道なりに連なる車列は、先程からあまり動いていない。 まだ目的の神社まで、かなりあるというのに・・・だ! 一刻も早く詣でに行きたいと、気持ちばかりが急いているようだ。 境内までの軽い坂道には、連なるようにして様々な屋台が立っている筈だから・・・。 賑わう詣で客等に、漂う甘く芳ばしい香り。 いや、境内でお参りを済ませた後のおみくじも忘れてはいけない! 去年は吉だったけれど、今年はさてはて何が出るのか? 「なんだか目が爛々としてるぞ?」 「え?」 「そんなに楽しみか?」 運転席、片手をハンドルにかけたまま自分を見つめそう言った彼。 その目が、さも楽しそうに細められていたから! ちょっとだけムッとなるこの胸。 あのな・・・私は子供じゃないんだぞ! 「そういうお前は楽しみじゃないのかよ?」 ちょっぴり燻った胸で直ぐ様そう言い返してやれば? フッとアイツは真顔に戻して、そして・・・! 「あぁ。凄く楽しみだよ。」 そう答え、そして軽く口元を緩めた彼。 自分を見つめる翡翠の瞳が、柔らかく、そして暖かくこの身に沁みていくよう。 自然とトクトク早まった鼓動が、私の体内温度を上げていくようだった・・・・のだけど? 「屋台を見てはしゃぐのであろうカガリを見るのが・・・な?」 次いで聞こえたその言葉に、胸のときめきは一旦停止! 全く!コイツは私を何だと思っているのだか!? ぷーっと頬を膨らませて、私は思い切りフイッと顔を逸らしてやった。 そのまま、しばらく車内は流れるBGM音だけが流れ聞こえだす。 二人のお気に入りである、ゆったりとしたR&B曲集。 それが、黙り込んだお互いの間を補うように流れて・・・。 「・・・。」 車内の空気が動いたのは、彼が一番お気に入りの曲に切り替わったその時。 グッと軽く座席が軋んだ様な気がして、私が何かと思い顔を向ければ・・・? 「っ・・・!」 「機嫌、直った?」 自分を覗き込みつつそう尋ねる彼に、私は唇を手で押さえつつ思わず赤面する。 ったく、お前は・・・! 一瞬前、突然に繋げられた唇と唇。 彼からの軽く淡い・・・けれど温もりに満ちたキス。 「こ、今年初のキスなのに!」 「うん。でも、したくなったから・・・。」 「したくなったからじゃない!あのな、何度も言うけどこういう不意打ちは・・・!」 「駄目、か?」 「・・・アスラン。」 「機嫌、直して?」 「っ・・・。」 眼前には、当然の如く降りてきそうな彼の顔。 自分が『うん』と言うまで、コイツはキスで対抗する気なのだろうか? なんて奴!・・・と思いつつも、やはり胸にある嬉しさは隠せようも無くて。 悔しいけれども、私は仕方なく小さく頷いてやる。 途端、彼は至福の微笑みを讃え、そして本年度二度目のキスを落としてきたのだ。 ちゃんちゃん・・・甘ひ・・・(照 PR
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>自分が『うん』と言うまで、コイツはキスで対抗する気なのだろうか?
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ありがとうございます♪
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