LOVE SEED
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11/24/05:39 [PR] |
08/05/23:44 Summer day 2世間の知る限り、彼は冷静かつ温和、常に模範とされる存在だ。
だがそんな彼も一人の人間であり、普通の男。 自分はそれを知り得ている・・・つもりだったのだが?
弾む鼓動をひた隠しつつ、ノックしたドアの向こう側。
この小説は2012年 8月19日。 PR
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08/05/17:45 Summer day南国の夏の太陽は煌びやかだ。
本島よりヘリにて移動、降り立ったその地は潮の香りが強く感じられる場所だ。
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03/19/02:10 イベントにて配布した短文 カガリVer.ザワザワとざわめく軍作戦本部内、此処にいる誰もが一様に安堵する顔に満ちていた。
私はその緩んだ幹部等の顔つきを眺め見て、そうして軽く両目を瞑る。 守られたこの地と国民、そして開かれた未来への希望。 つい先程もたらされた吉報に沸くこの場。 「中継ステーション破壊後、レクイエム基地も無事に破壊、なにはともあれ、オーブは救われましたな!」 脇に居た側近の一人がそう呟き、私は目を上げた。 確かにこの地は守られたのだろう。 天使と、永遠という称号の付いた二つの船、それに乗船した多くの英雄等によって・・・! 「カガリ様?」 「その後の状況はどうなっている?」 だが、未だ戦いが終わったわけじゃない。 宙空間に現れ出てきたというZAFT軍起動要塞。 向こうの戦力はどれ程のものか計り知れないのだ。 気を緩めるのは時期尚早すぎる。 今だ戦場にて命を賭けている者等がいるのだ! そう・・・血を分けた弟も、親しい仲間も、この国を守ろうと発って行った多くのオーブ軍兵士等も、そして・・・心を許した愛しい彼も! 眼前に映る戦況映像をジッと強く見つめ、私は宙へと想いを馳せる。 『気をつけて・・・!』そう言って見送ったあの時、この胸は本当は張り裂けそうに痛かった。 厳しい戦闘になると分かっていた。 分の悪い戦況だと知っていた。 にもかかわらず、自分は彼等を見送らねばならなかったのだ・・・。 もう、あの頃のように気持ち1つで飛び出す事は出来ないから! 『お前がすべき事は、こんな事じゃ無い筈だ!』 あの時、ダータネルス海峡にて再会したアスランに言われた言葉が強く胸に響いている。 彼は私という存在、意義、そして立場を冷静に捉え、その上で自分に説いてくれたのだ。 お前には出来る事があるだろう、と。 今すべき事は何なのか、と。 ・・・私に今出来る事! 真面目で律儀な彼だからこそ、かけてくれた言葉だった。 再びの開戦を停めようと必死に也、ZAFT軍へと復隊までして、この世界の為にその身を呈したアスラン。 その事実に呆然となり、当初は裏切られたと思った時もあった。 オーブの為に宙へと上がった彼なのに、何故、どうしてだ!?と憤った時期もある。 でも違ったんだ。 お前はこの世界の為だけを想い、故にそうした。 戦いで母を、友を、父を失ったアイツだからこそ、必死だったんだ。 自分に出来る事をしようと・・・如何にも彼らしい、度が過ぎるぐらいに真っ直ぐな想いの所為だった。 ・・・どうか無事に戻って来れますように! いまだ割り切れる胸を抱えてはいない、そんな未熟な為政者だけれど! 私は此処で、お前達を信じて待っているから。 彼等の戻る場所である、このオーブを、地球を見守っているから! だから、どうかどうかハウメアよ・・・愛しき者達に御加護を! ・・・守り石よ、どうかその身を守られたし! 祈りつつ、彼女の右手は左手の薬指辺りを自然となぞりゆくのだった。 |
03/19/02:09 イベントにて配布した短文 アスランVer.垣間見えたその白光に、己の胸が叫んでいた。
・・・させて堪るか! 互いに悩み悶え苦しんだこの戦闘の末路に、大切なあの地を焼かせてなどなるものか!と。 どうしようもない焦燥に駆られ、飛び立った安息の地・・・オーブ。 戦争を止めさせる為、無茶を承知でプラントへと向かった俺を、快く送り出してくれた彼女。 その尊い存在の居る場所を、撃たせてなどなるものか! 操縦桿をグッと握り締め、俺は強く思う。 ・・・必ず、今度こそ守り通すのだ! レクイエム中継ステーションの破壊に成功後、俺達はZAFT軍新型移動要塞メサイアより出撃してきたディスティニー、そしてレジェンドを含む迎撃隊と交戦した。 『アンタって人はッ・・・!』 命を預けあい、共に戦ったこともあるシン。 どうして?何故お前は分かろうとしないのか!? 戦いで失われる命の重みを知るお前が、こんな無情な行い・・・レクイエム砲でオーブを焼こうとする、そんな議長に従おうとするのか!? ――馬鹿野郎ッ・・・! 叫び浴びせた怒りの攻撃に、ディスティニー機は背後の月面へと叩きつけられていった。 戦争。 その暴力の下で、何かを失い嘆く者が居る。 ・・・シン、お前にだって分かっていた事だろう? その機体に乗り揮う力が、決して正義になど成り得ない事を! 急ぎダイダロス基地へと向かった俺とムウさんの視界の先、シールド光により守られたレクイエム砲がゆっくりと稼動を始めていた。 ・・・クソッ! 『もう好い加減にしろ!何でこんな物を守ろうとするんだ!?』 憤るムウさんの声が聞こえ、暁からビームが放たれる。 辺りに散開しつつ攻撃をしかけてきていたZAFT軍のMSへと、その怒りに満ちた光線が降りかかり・・・爆散。 『キリが無い!』 急がねばならなかった。 俺達が中継ステーションを撃った後、直ぐにスペアが配置されたのだろう。 動き出した砲内! ・・・このままではオーブが撃たれる! そんな事、させて堪るか! 強く思った瞬間、己の意識が研ぎ澄まされていった。 六感が目覚め、立ちはだかろうとするMSを一瞬で補足する! そしてそれ等をビームで一掃すると、俺は漂う黒煙の中を突き抜け、砲内へと向かい・・・! 『気をつけて!』 シールドを潜り抜けつつ、オーブを発つ前、アークエンジェルにてそう告げた彼女の声が耳に蘇った。 今も独りきり、地球にて自分達の健闘を祈り、細いその身を呈しているのであろう。 ・・・カガリ! 砲の奥から満ちてくる光。 その強靱なエネルギーに向かい、俺は鋭い眼差しを向けた。 直後に切り離したリフレクターは、真っ直ぐに砲内奥へと突き進んでいく! 爆発する光の中、俺は機体を回避、急上昇させながら、その先に思い描いていた。 柔らかに微笑み佇む、金糸髪の彼女の姿を・・・。 |
03/19/00:00 PromiseDESTINYにて、指輪を外すに至ったカガリの心情を妄想して書いたものです。
選んだ道。 あの時・・・。 銃を向け合った事もあった。 全てが忘れ得ない、彼との記憶。 もう、お前を待っている事は出来ない。 ゴメン。 誰よりも、今。 けれど・・・ゴメン。
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