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09/15/18:45  祝いの花

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カツンとパンプスの音を立てて、彼女が目の前で突然に止まった。
僕は酔った所為もあってか、『え!?』と驚き両目を見開く。
時折ある事とはいえ、彼女のこういう突発的な行動はいつも先が読めない。
 
「何・・・?どうしたの、ラクス?」
「あ・・・いえ。ふと、思いましたの。」
「え?」
 
『何が?』と尋ねたくなった衝動を堪えて、僕は手からずり落ちそうになったピンク色の紙袋2つをグイッと持ち直した。
中には一体何が入っているのだろうか?
ヤケにずしりと重みのあるその袋は、他の参列者達とは違い特別に大きなサイズのものである。
 
「キラは、どちらだと思います?」
「どちらかって・・・??」
「アスランがカガリさんを引っ張っていくのか?それともカガリさんがアスランを引っ張っていくのか?」
「・・・。」
 
先程幕引けとなった、自分の肉親である妹(自分はそう思っている)の結婚式。
そのブーケトスにて次なる花嫁の座を見事獲得した彼女は、桃色の髪をフワリとなびかせつつ自分を見つめてきた。
柔らかな桃の花をイメージさせるそのシルエットが、酷く機嫌良さ気に揺れているのは気の所為ではないだろう。
 
「どちらだと思います?」
「うーん、そうだね・・・。」
 
ヤケに嬉しそうなその顔に、僕はもうただ困惑するしかない。
そのまるで夢みるような顔つきにただひたすら気づかぬフリを決め込み、もう一度『よいしょ』と紙袋を抱えなおした。
そうして改めて彼女の問いに頭を悩ます。
カガリが上か?それともアスランが上か?
新郎の幼馴染であり大親友でありなによりも同性である自分としては、『彼の方』に軍配を上げたい気がした。
たが、実際の彼等を見てきた上での意見を述べるとしたらば・・・?
 
「・・・僕には、分からないな。」
「あら?」
「だって、あの二人は、二人で一つみたいなところがあるし・・・ね?」
「あらあらあら?まぁ?」
 
僕の返答に、彼女は酷く意外な顔つきをした。
そうしてその桜色の唇に、片手をソッとあてがう。
 
「キラは、カガリさんの御味方かと思いましたのに・・・意外ですわ!」
「いや、別に味方とかそういうのじゃ・・・。」
「でも。結婚前のアスランには、酷く冷たかったじゃあありませんの?」
「・・・あれは、ね。何となく・・・さ。」
 
鋭く突っ込んできた彼女に、僕は気不味さを感じで顔を背けた。
そうして明後日の方向を向いたまま、先を急ごうと言葉を紡ごうとして・・・。 
 
「私、亭主関白にだけはならないだろうな・・・とは思いましたの。」
「・・・え!?って・・・はぁ!?」
「アスランは、『俺について来い!』と口では言いつつも、実際には相手に合わせるでしょうから・・・。」
 
彼女の口から飛び出したとんでもない言葉に、僕はもうただ唖然とする。
亭主関白って・・・ラクス?
一体、君は何が言いたいのか??
 
・・・僕にそうなるな・・・と?
 
彼女の言葉に、そんな妙な先入観が頭の中で働く。
 
「夫婦が幸せである為には、互いが互いを重んじなくては・・・!」
「・・・。」
「この花たちのように・・・ですわ!」
 
手にした色とりどりのブーケを見つめながら、そう呟いた彼女。
男である僕には、将来の約束を急かされたようでやや気が重くも感じたのだけれど・・・。
 
「まぁ・・・うん。そうだね。」
 
先程見た妹と親友との幸福の図。
それを思い出せば、目の前の愛しい彼女の戯言も可愛く思えて。
僕はソッと微笑み返し、彼女の白く柔らかな手に己のを軽く添えたのだった。

結婚式に行ってきた勢いで書いたキラ主役の短文です。 
果たしてオーブでの結婚式に引き出物があるのかどうか・・・?
(その辺は突っ込みなしで^^夜露死苦w)
いやはや、何度参加しても結婚式とは良いものですね!!
遠い親戚のモノながら、本日は何度か泣かせてもらってきましたw
だって、『敬老の日ということで、ハッピーサプライズをおばあちゃんに・・・!』と花嫁が祖母の手に引かれて中座する場面とか!!!!
もう、ありえないぐらいに感動しましたvvv
『おばあちゃんから、何か一言花嫁にメッセージを・・・!』と司会者の方が言われて、そこでおばあちゃんが花嫁に対して『とにかく・・・おめでとう!そして幸せに・・・でも、辛抱はしなあかんよ!』と、昔の人ながらの言葉を贈る姿に、また涙が・・・wwww
あああ・・・本当に良かったvv
また行きたいデス・・・うふふ。
(でも、ご祝儀代は高い・・・なぁwww)
 

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08/09/02:39  或る夏の日の晩・・・

「あれ?お前・・・どうしたんだよ、ソレ!」

「ん?・・・って、あぁ・・・これか?」

「切ったのか?」

「・・・というか、えぐった・・・というのが正解かな。」

「どうして・・・!?いつやったんだ!?」

「これは、つい3日前だったかな・・・。」

「3日前?何やってだ?」

「これは・・・だ。」

「うん。」

「その・・・ちょっと、よそ見をしていてな?」

「??恒例の、機会いじりをしていての事なのか?」

「あぁ。うん・・・ちょっと工具を使い損ねて、その・・・腕にズサーッと滑った。」

「・・・にしては、酷いな?」

「・・・。」

「痛むだろう?」

「ちょっと・・・な。」

「けど、お前らしくも無い。そんなミスしたりするぐらい、疲れていたのか?」

「いや、疲れては居なかったんだけれど・・・ちょっと慌てて・・・。」

「慌てたって?何に慌てたんだよ?」

「いや・・・。」

「??」

「だから・・・その。工具を触りながら、TVを見てて。そしたら・・・こうなった。」

「深夜にTV見ていて慌てるか・・・?っというか、それは一体どんな番組なんだよ!?」

「え?あ・・・いや!TVっていっても、その民報とかじゃなくて!映像の方をだな・・・。」

「映像?映像って・・・?」

「いや、だから・・・今ホログラムオルゴール機を作っていて。それで、それに使用する映像を選んでいて・・・。」

「ホログラムオルゴール機!?」

「そう。ちょっと、思わず作りたくなったから。」

「で・・・一体その映像ってどんなのなんだよ?」

「・・・。」

「おい?」

「・・・まだ、未定だから。」

「未定っって・・・それは、私に言えないような映像なのか!?」

「・・・出来たら、見せるよ。」

「っ・・・そんなの待てない!教えてくれたっていいだろう!?」

「いや、でも・・・!」

「でも?でも、何だよ!?」

「言ったら・・・反対されそうな気がするから。」

「・・・!一体、どんな映像を見てたんだ!?アスラン?はっきりと教えろよ!」

「・・・。」

「おい!?」

「去年の夏・・・アスハ家のプライベートビーチに行った時のモノだ。」

「去年の・・・?」

「あぁ。その時のカガリをホログラムにして、オルゴールをつけてプレゼントしようかな・・・と思ってだな。」

「うん・・・。」

「で・・・去年の映像を見ていたら・・・だ。」

「うん・・・って、あ・・・。ああああ!!」

「・・・いや、俺もすっかり忘れてて!たまたま見返したら、その・・・な!」

「ッ・・・バ、馬鹿!忘れてたのに!!」

「いや、だから・・・その・・・。」

「大体!あれはお前が悪いんだぞ!い、いきなりあんな気を起こすからっ!!」

「うん・・・はい。ごもっとも・・・。」

「って!いや、だから!その前に、何であの時の映像をホログラムなんかにしようとしてるんだよ、お前は!!」

「・・・いや、何となく。」

「っ!?」

「そう、夏といえば海。海といえば水着・・・で、カガリの水着姿の映像が無いかな・・・と思ったらさ・・・。」

「と、と、と、とにかく!!そんなホログラムは作らなくて良しだ!!」

「・・・。」

「分かったか!?」

「あぁ、分かった。(というか、もうほぼ出来上がっているんだけれどな)」






とかなんとかいう、ある夏の晩のアスカガ話でした。
うふふ、去年の夏にビーチで何があったのかは・・・皆様のご想像にお任せいたします♪むふふ。

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08/06/00:34  特効薬・・・

「・・・もしもし?あ、俺だけれど。」

「うん、こんな時間にすまない。その、今、良いか?」

「ちょっと聞いておきたい事があって。今日の午前中にあった会議での事なんだが・・・。」

「やはり、内密に裏の情報を取っておく方が最善の策だ・・・と、俺は思うんだ。」

「あぁ、一応は援助部隊派遣という名目だが、向こうでは何があるかなんて分からないからな。」

「うん、すまない・・・いや、迷惑かけるが・・・。」

「って、え?そうは言っても、やっぱり表沙汰になれば職権乱用だと騒がれかねないだろう!?」

「大丈夫だ・・・って?うん・・・カガリにはいつも感謝してる!」

「助かるよ。いつも・・・な!」

「え?感謝してるのならば態度で示せって・・・!?」

「いや・・・その、あー・・・。」

「うん・・・じゃあ。今からでも・・・その、逢えない・・・か?」

「その、無理にとは言わないが・・・時間があるなら!」

「なら、いつもみたいに迎えにいくよ。」

「今から、15分後で良いか?」

「うん、うん、分かった。じゃあ、後で・・・。」

 

 

 

 

 


・・・アスラン!その・・・待ってるから!気をつけて来いよっ・・・!


ツーツーツー。


アスランは単に『逢いたい』とか言えなさそうな人そうなので、仕事の話から入って回りくどくカガリに逢えるようにと根回ししそうw
でもって、逢えるとなったら速攻で車飛ばして迎えに行くw
アスランの疲れを癒す特攻薬は『カガリ』という事・・・(ビバ妄想vvv

 


 

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08/05/00:14  ラブコール・・・

「・・・もしもし、私だ!すまない、遅くなった!」

「ああいや、うん。ちょっとゴタゴタともめてな?長引いたから・・・。」

「うん。うん。ふふっ・・・ありがとう!って、お前こそ、お疲れ様だろう?」

「どうなんだ?そちらの首尾は順調なのか?」

「そうか・・・じゃあ、後は上層部の賛成意見を得るだけなんだな?」

「うん。・・・え?っ・・・馬鹿。何言ってんだか・・・。」

「お前、飲んでるのか?・・・ったく!」

「照れてなんか無いさ!ただお前がっ・・・その!!そういう事いきなり言うから・・・!」

「笑うなよ!・・・もう!」

「え?・・・って、そ、そりゃ・・・私だって・・・。」

「っ!!お前って奴はーっ・・・分かった!分かったから!!」

「わ、私だって・・・お前に、会いたいよ?」

「って、なんで駄目なんだよ!?あー、もうっ!ったく!!!」

「あ・・・あ・・・愛・・・してる!・・・アスラン!!」

「良いか?これで良いのか?満足したな?じゃあ・・・私も疲れたし、もう寝るから!」

「うん。うん。分かった!お前こそ、しっかり睡眠取れよ?」

「じゃあな!オヤスミ・・・っ・・・って、え・・・!?」

 

 

 

『オヤスミ、カガリ。俺も・・・愛してるよ!』

 

 

 

 

 

ツーツーツー。


『ラブコール』A氏→C嬢へ

って、いきなり深夜に何を妄想してんだか・・・。
幸せな二人に乾~杯♪(^^

 

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08/04/23:24  お仕事も程ほどに・・・

「代表、そろそろプレゼントを配りに行く時間ですよ?」
「っ、アスラン!頼む、もうちょっとだけ・・・!」
「駄目だ!カガリ・・・もう子供達の所へ行かないと、間に合わなくなるぞ!?」
「でも、まだ(仕事の)電話が・・・!」
「・・・仕事のし過ぎも身体に悪い!!(携帯はしばらく没収!!)」
「ああーっ!!何するんだよ!返せ~!!」
「(携帯はポイッ)さぁ!行くぞカガリ!夜の空中デートへ♪」
「あーッ!!・・・って、おい?お前・・・プレゼント配るんだろう?」
「勿論!でも、とりあえず・・・いいから!な、ほら手!!」
「・・・。」
「でも、サンタ姿っていうのも、結構いいな?」
「は?」
「なんなら、ちょっと屈んでみてくれても・・・。」
「この・・・エロサンタめ!」

 

オーブ内。これからマルキオ導師の孤児院へヘリで向かうところなアスカガ。
もちろん、カガリの衣装はミニスカートサンタ(笑)
 

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