LOVE SEED
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11/24/13:10 [PR] |
05/29/09:32 陽だまりの仔 3その日、朝から主人の様子は可笑しかった。
いや正確に言うならば、数日前からであろうか? いつにも増してドタバタとしているその様に、俺は訝しい眼差しを向ける。 果たして、何が起こっているのやら・・・?
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05/29/09:31 陽だまりの仔 2
アイツは一体・・・?
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05/29/09:29 陽だまりの仔 1
眩い陽の塊みたいなヤツを見つけたその日・・・。
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05/16/00:04 desire求めよ、さらば与えられん。
これは異国の聖書の中に書かれてある、有名な一節だ。 確か「天の父は、あなた方に必要なものはとっくにご存知だ。それらは願わずとも与えられる」という意味の言葉だった筈。 しかと見届けてくれている神の御許、私達はただその存在を信じ、欲を求めるな・・・という事らしいが? 昼下がりの自室内、私は長閑な風に吹かれながら窓辺に佇む彼を見つめながらふと思う。 今日は気持ちの良い快晴。 外からは輝くばかりの陽光が射しこみ、本を片手に知らぬ間にうたた寝をし始めている彼の頬を照らしている。 私は立ち上がり、その直射から彼を救うべく窓辺へと移動していった。 そしてカーテンを引き、振り返り・・・。 ・・・気持ち良さそうに寝てるな。 彼の和やかな顔つきに、ホッと胸が和んだ。 普段は軍属、それ故に厳しい顔つきをしている事が多々有りだから。 こうして身も心も解いた状態の彼を前に、私は目を細める。 ・・・ちゃんと、休める時には休んでいるんだろうな? 久々に二人で合わせられた休暇、だが普段は互いにやるべき事、成すべき事に追われる日々だ。 普通の彼氏彼女であるならば、忙しい相手の事を心配して、普通に気遣ってやったりも出来るのだろうけれど・・・。 そうも出来ない自分は、思わずホウと深く息をつく。 ・・・疲れていたのか? 胸の中で尋ね、彼の顔をジッと見つめる。 昔から白く滑らかなその肌、だが以前とは違い少し無骨さが感じられる其処に降りかかるは、濃紺色をした艶髪。 実に見目良く整った様からは想像できないぐらいに、しっかりと逞しい身体つきをしている彼。 「アスラン・・・。」 名を呼び、ソッと片手を伸ばした。 そして彼の唇へと人さし指をソッと宛がい、甘く見つめた。 出会ってから早十数年。 幾多の困難を共に乗り越えやってきた、この胸に棲まうたった独りの人。 「大好き・・・だからな?」 気恥ずかしさが胸に込み上げたものの、意識の無い彼に安堵しつつ、そのまま、私は額へとキスを落としていった。 触れた温もりに愛おしさが込み上げる中、瞑られた瞳を見やり、今度は軽く唇へとソレを落とす。 鼻腔に感じた彼の匂いにしっとりと名残惜しさを覚えつつ、私はゆっくりと身を離していく。 だが・・・!? 「それだけ?」 ギョッとして目を向ければ、其処には透き通った翡翠色の双眸が開き、自分を見つめていた! 『な!』と驚き、後ろへと仰け反ったものの、いつの間にであろう、腰元を抱えるように支える彼の手にままならず。 逆にグイと引寄せられたこの身は、彼の顔元にグンと迫る! 「おっ、起きてたのか!?」 思わず声を荒げそう問いかければ、『いいや』という答えが返ってきた。 彼の目元に浮かぶは、愉悦に満ちた笑み。 「今起きたんだ。」 キスで・・・と含みのある笑みを湛えそう述べた彼に、私はキュウと唇を噛んだ。 ば、馬鹿!と捻くれた言葉を胸に浮かべつつも、自分を見つめる愛しい人の視線にそれを飲み込んで。 「お、起こして悪かったな・・・。」 モゴモゴと視線を逸らしそう言ってやれば、彼はしばし沈黙、それからフッと苦笑したようだった。 そして『カガリ?』と愛しい声で呼ぶ。 この声にソロリと顔を戻せばだった。 伸びてきた熱く大きな手が、ソッと私の頬を捕らえた。 そして再びグイと引寄せられ、鼻と鼻とが引っ付くぐらいの距離にて、自分をジッと見つめてきた彼の瞳。 顔がカァと火照っていった。 な、何だよ!? そんな風にやさぐれる意識の中、強く切に射しこんで来る翡翠色の視線。 これに嗚呼と脳が痺れ、体が制御能力を失っていくようだった。 繋がりあうその部分から、感覚中枢が麻痺を起こす。 やがて嬉しさに、素直に戻り行くこの胸! そう、今は・・・こうして彼と共に居られる、この時だけは、この心を曲げずに居たい! そんな風に思うから! 「ア・・・スラ・・・。」 ソッと彼の名を呼ぶ。 まるでそれは何かの呪文のように、甘く切ない声で。 ・・・もっと・・・。 沸き起こるは、心の奥からの想い。 いや、女としての欲望だろうか。 ・・・もっと、貴方が欲しい・・・! 「カガリ・・・。」 応える様に己の名を呼んだ愛しい人に、私は再び緩やかに顔を近づけていった。 心に強い欲望を抱きつつ。 ・・・求めよ、さらば与えられん。 そして愛しい人の腕の中、彼の口元を貪りつつ、彼女はこう思っていた。 私は無欲でなど居られない、と。 為政者とて、神の教え通りには生きてはいけるわけがない。 だって求める事にこそ真の喜びがあり、そして人としての本能があるのだろうから。 神よ・・・いや、ハウメアよ! こんな私にも、どうか御加護を! そして昼下がりの一室にて、彼女はやがて彼と一つに重なっていた。 白い肢体を陽の下に曝して・・・。 desire ~完~ 最後までお読み頂きありがとう御座います! ツイッターにて、時間制限付きで二次創作!という企画があったので便乗してやってみようと思い、書いたSSです。 しかし15分制限にしたので、残念ながらタイムオーバー。 描きかけ(未完)で終わるのもどうかと思えて、此方の方に仕上げてUPしてみました。 久々に甘々なアスカガ^^ 間もなくキラカガバースデーという事もあるので、その前祝いという感じで書きました! フライングではありますが、当日に記事が書けるかどうか分からないので最後に一言。 『カガリ&キラ、お誕生日おめでとうー!』 |
11/18/15:50 PC内から発見した・・・ |