LOVE SEED
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11/24/09:57 [PR] |
03/03/03:26 諦めきれない・・・どうして彼女は、そんな言葉を口にしたのか?
らしくもない、歯に布を着せたかのようなその喋り方が、逆にこの胸を酷く滑稽な気持ちにさせる。 『だから・・・だから、その・・・。』 もっと分かるように言ってくれないか? それは一体、どういう事なのか? 聞こえてくるそのアルト音が、無機質に俺の耳へと伝わり来て。 『それぞれ・・・自分に出来る事を、もっと良く考える必要がある。そう・・・思わないか?』 ブツリブツリと途切れる声音。 それままるで壊れた無線機の如く、要領を得ない。 そう、言葉が言葉として届いて来ないのだ。 『お前と私と、想い願っているモノは一緒。求めている未来は同じ・・・だろ?』 あぁ、その通りだ。 俺はこの世に平和を望んでいるし、その為に自分に出来る事をしたいと思っている。 『だから・・・その、私は思うんだ。』 何を? 『今のままでは・・・お互いに思っているだけで終わってしまう。だから、そうならないように・・・今は、それぞれの道を行くべきなんじゃないか?って。』 それはつまり・・・? 未来を切り開こうと、真に思い願うのならば? その為に、俺と別れると・・・お前はそう言いたいのか? 『そんな風には思わないか?』 酷く重たい顔つきに眼差し。 鎮痛な面持ちで告げる彼女は、本当に先を見据えて居るのかどうか? 悲しくて、苦しくて、切なくて・・・そんなどうしようもない顔をしながら? 今此処で別れて、そしてその結果に何が得られると? 心を捻じ曲げ押さえ込み、未来の為だと偽り、それで本当に明るい将来を望めると? これが最善の策だと・・・!? そんな風に、心の底から思っているのか? ・・・俺が傍に居なくても・・・? 寂しいとは思わないのか? 苦しいとは思わないのか? その胸は、真に何を想うのか!? 『ッ・・・アスラ・・・。』 驚きに丸く大きく見開かれた琥珀色の瞳。 いきなりの事に萎縮した小さなその背へと指先を大きく突き立てつつ、俺は強く荒々しくその身を掻き抱く。 離れない。 いや、放しはしない。 塞いだ口元から、零れ出て行く苦しげな吐息。 そんな乱れた呼気ですら、愛おしいと想って止まぬというのに? 『だ・・・め!駄目だ・・・も・・・こんな事・・・ッ!』 自分の胸に気がつけば棲んでいた。 『アスランッ・・・だ・・・め!もう・・・これ以上はっ!』 そしてこんなにも俺を変えてくれた、そんな人(女性)は・・・もう他には居ないだろうに! 『っ・・・ぁ・・・。』 か細い抵抗は、傷ついたこの胸への軟膏剤。 駄目だ、止めろと言いながらも、潤み俺を見つめるその瞳は、傷口を覆いゆく縫合剤のよう。 一方的に抱きしめ、唇を奪い、彼女の柔らか味を胸にする。 『や・・・ぁっ・・・!』 そして俺はその首筋に強く強く印を刻む。 諦めきれなどしないのだ。 到底捨てきれぬ、この想い! 彼女(カガリ)だけは・・・! 胸に渦巻くは、黒くも一途な感情。 愛しさ・・・だった。 ・・・ということで、フラレ男の心境妄想短文でしたw DESTINYの後で、二人がこんな感じで別れずに居てくれたらな~っと思っています。 勿論、カガリはカガリでアスの事を想って発言しているのだけれど・・・。 頑張れ、アスランww 押して押して、押し倒せ(違うw でも、こんなノリでずるずると別れられない二人というのも、結構良いものかな~なんて思ってみたり。 ・・・華焔の勝手な妄想&思想です。 PR
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