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09/10/10:28  晩夏

爽やかな風が、辺りを吹き抜けてゆく。
ぶわりと舞い上がった髪を手で掻き揚げて、俺は目を細め見上げた。
あんなに眩しかった太陽も、気がつけば遠く青空の上・・・。
夏も終わり。
肌に感じる空気が心地良い。
「早いものだな。」
思わず呟いた言葉に、脇に居た彼女がチラリと此方を見やってきた。
「何がだ?」
「ん・・・気付けば海も風も温度を変えているんだなって思って。」
普段の生活は、どうしても職務に追われる日々の連続。
だからこんな風にまったりと自然の中に居るとだ。
「気付いたら、もう秋。今年も残り半年だ・・・。」
「・・・あぁ。というか、いきなりどうした?」
俺をただジッと見つめてきた琥珀の瞳。
「いや、なんとなく・・・な。」
「なんとなく?」
「その・・・だ。」
「・・・?」
自分の言葉を復唱しつつ、繋がり重なり合った目と目。
その煌く珠に、感じる熱。
・・・俺は・・・後何回、君とこうした時を過ごせるのだろうか?
不意に浮かんだそんな疑問は、久方ぶりに2人きり、プライベートな時間を味わう事が出来た喜びの所為。
その裏側にある、己のもどかしさが胸を突いて。
どうか、神よ・・・。
そうして俺はゆっくりと顔を傾け、その柔らかな肢体へと身を寄せていった。
今、この一時にて、時を止め給え・・・と。
合わした唇は、禁断の実。
それを食べてしまえば、もう後戻りは出来ない。
そう分かっていても、尚・・・求めてしまう。
感じるは、罪の味。
「まっ・・・て、ダ・・・メ。こんな所で・・・!?」
「待てない。」
そして静かな夕暮れ時の浜辺にて、金色と紺色のシルエットはもつれ重なりゆくのだ。
甘くも切なく、そして耽美に・・・深くどこまでも。



・・・ということで、夏の終わりに戯れるアスカガ妄想でした☆にゃんにゃんw
(朝から何を書いているんだかwww)

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