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09/15/10:25  彩食

人にはそれぞれ、自分の好みの色がある。
艶やかな朱色に澄んだ藍色、眩く映える橙色にしっとりと全てを飲み込む墨色まで。
この世のモノには色があり、そしてそれが各々を主張している。
――彩り。
それはとてもとても、不思議なモノ。


「お前の目って、凄く好いよな。」

目の前、自分の頬に手を当てながら喋る君。
その甘く魅惑的な蜜色の瞳で、ただただ真っ直ぐに俺を見つめながら。

「碧のような萌黄のような・・・不思議な色でさ。」
「そうか?」
「うん。なんか、気持ちが吸い込まれていくような?そんな感じがする。」

緩く俺の眉を撫でながら、彼女は呟きフッと笑った。
それはとても幸せうに。
まるで野に揺れるタンポポのように。
そしてフワリと揺れてそよいだ金糸髪から、君の香りが鼻を掠めて。

「凄く・・・好い。」

耳へと届いた嬉しい声。
それが胸を奮わせ、思わずグッと両目が細まる。
そしてカァと上昇していく俺の体温。

「俺も・・・。」

2人きり、戯れているこの温く幸せな部屋の中、既に大きく意識が妬かんでいるのだろう。
何より、この手に触れているその白い柔肌、煌く金色の毛髪、そして朱色に染まった頬や唇。
君という存在を形成している全てのモノ。
そう、今自分を切なく甘く見つめている瞳の色さえも・・・。
その全てが愛しいと、この胸は感じて止まないのだから。

・・・君と、交わりたい。

これは男の欲望なのか?
それとも純粋な人としての願いなのか?
そんな判断は付け難い胸の中に、俺は彼女を強く引き入れ抱きしめて。

・・・好きだ。

目に乗せて囁いた言葉に、繋がる想い。
そして意識はパァと弾けていったのだった。



短文UPしました。
採食(作り言葉)、色を食べる。
これまた朝から何を妄想してんだか・・・w。
ふふ、今ちょっとツイッターが面白くて・・・気分的に高揚してるからかな☆
お粗末様でした!

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