何故かいきなり、アウル×ステラSSです(^^
18禁要素を含みますので、閲覧にはご注意を!
暖かくて心地良いこの場所が大好きだ。
とくんとくんと耳に聞こえる鼓動。
懐かしくて、そしてとてもとても落ち着くこの音。
「アウ・・・ル?」
「・・・。」
「アウル?」
「静かにしてろよ・・・聞こえなくなるだろ!?」
「っ・・・何が?」
「だから、黙れって!」
押し付けていた柔らかな肢体が動いて、その心地良いリズム音を遠ざけた。
それにイラっとして、俺はソイツを軽く睨んでやる。
途端に珊瑚色をしたその大きな瞳がユラリと揺れて、グッと細くなった。
その様にまた不快指数がググッと上がって・・・。
「ったく!もういいから・・・行けよ!」
「っ・・・アウル、怒ったの?」
「早く・・・行けよ!」
「・・・。」
オドオドとした感じて自分に問いかけてきたソイツに、苛立った気持ちそのままの言葉をぶつけてやる。
するとややあって、ギシリと軋んだ自分の隣。
ゆっくりと起き上がり、そしてベットから立ち上がる気配がした。
「あの・・・アウル。・・・お休みなさい。」
何かを言いた気にしつつも、結局諦めたのだろう。
か細く高い声が、自分に向かいソッと就寝の言葉を告げた。
チラリと目だけを向けてやれば、スルスルと脱いだ衣服を身に着けていくソイツの姿があって。
何故だか妙に胸がざわめいた。
それは、哀しそうなその瞳になのか?
それとも、今この空間から人が去って行ってしまう事になのか?
「・・・。」
喉元まで出かけた言葉があったものの、結局それは声にはならず。
俺は一つ唾を飲み込み、大きく壁に向かい寝返りを打った。
『寂しい』だなんて事を思う自分が酷くチンケに思えて・・・。
やがてシュンという扉が開く音と共に、其処にあった気配が消える。
そうして残されたのは俺だけ。
ソッと自分の掌を見つめてみる。
まだ其処に、感じていた温もりが残っているようで・・・。
俺はグッと両目を瞑ったのだ。
時々、妙に意識が熱くなる時がある。
それはふとした折に生じて、そうして思考が白濁していく。
それまで自分が何をしていて、どんな事をしていたのか!?
気持ちがなだらかな時に、何とはなしに疑問に思ったりもするものの・・・。
けれど其処にはふわんとしたモヤがかかっていて、逆に考えようとすればするほど気持ちが悪くて。
直ぐに思考は停止。
まぁ、世の中の全部が分かる人間なんて居ないんだ。
ましてや気分が悪いことなんて、誰でも真っ平ゴメンだろう!
・・・そんな事よりも・・・!
自分が好きな事をした方が何倍も良い。
スティングとバスケをしたりして適当に汗をかいたりするのもそう。
もっと楽しい事をすべきだろう!
いや、寧ろ自分が気持ち良くなる事が良いだろう・・・と。
そんな風にこの胸は訴えて。
ダカラ・・・!
「ステラ!」
「・・・ぁ、アウル。」
丁度暇を持て余していた時に見つけた、ふわふわと艦橋を漂う金色のソイツに俺は軽く声をかけた。
途端にその瞳がやや憂うように細められて・・・。
だけれど俺から決して目を離さず、迷子の子犬みたいな目で見つめてくる。
「来いよ・・・遊んでやるから!」
「・・・う・・・うん。」
「何だよ?嫌なのかよ?」
「違う、嫌じゃない・・・けれど・・・!」
「どっちだよ?っていうか、いいから来いよ!」
グイッと顎で行く先を指してやれば、ソイツはオドオドしながらもコクンと小さく頷く。
そうしていつもの如くチラリとこちらを伺い見て。
その目に、俺は薄く笑って片手を差し出した。
するとソイツはパァっと明るく微笑み、俺の手にソッと自分のを重ねてくる。
そのまま、俺達は無言で歩く。
終着点は俺の部屋。
其処まで、俺とコイツとは手を繋いだまま。
振り返ってみれば、如何にも幸せそうな顔で微笑む姿があって。
何故だか知らないけれど、コイツは酷くこのシチュエーションが好きらしい・・・。
「お前って、馬鹿?」
「・・・え?」
「手ェ繋ぐのがそんなに良いか?」
こんな事ぐらい、何がどうなのか!?
俺はわざとそんな目つきをしてソイツを見つめてやる。
まぁ、こうしてやれば素直に何処へでも自分に付いて来るのだ。
だから、いつも連れ込む前にはこうしてやる事が自然になっていた。
たかがコレだけの事!
・・・易い奴だよな・・・。
他人の気持ちなんてどうでも良い。
ただ自分が満足すれば良いだけの行為をする相手。
何しろ、下心丸見えな下卑た兵士が言い寄ってこようが、ふわんとした眼差しでそいつ等を見つめていたぐらいのコイツなのだ・・・。
俺が助けに入ってなかったらば、今頃どうなっているのだか?
良くて、アイツ等の一度きりの玩具。
悪くて回しモノってところだろう。
「まぁ・・・そうなってたとしても?」
「アウル?」
「・・・。」
俺にはどうでも良い事、関係の無い事だ!
そう口に出して言おうと思ったものの、何故かソレは言葉にならず。
思わずチッと小さな舌打ちが飛び出た。
コイツなんて・・・!
そう思うのに?
他の奴なんて、どうだって・・・!
「な・・・に?アウル・・・?」
ほわん・・・と自分を見つめてくる珊瑚色の瞳。
其処にちょっとした・・・本当にわずかな安らぎを感じて。
「・・・バーカ。」
俺はぶっきら棒にそう言い放ち、ちょっとだけ歩むスピードを速めてやる。
やがて辿り着いた自室内。
シュンと扉が開いたのと同時、背後を付き従っていた白く柔らかな存在をグイッと部屋に招き入れる。
そしてそのまま、俺はソイツを勢い良く引き寄せて。
「っ・・・ん・・・。」
柔らかいその唇を貪りつつ、雪崩れ込むようにして自分のベットへ倒れこんだ。
強く暖かく脈打つ首筋に顔を埋めれば、響き聞こえてくるコイツの体内音。
大好きなその音にややウットリしつつも、俺の身体はしっかりと興奮し始めて。
手早く肌蹴た胸元と腰元の着衣、その隙間から手を忍び入れる。
すると得も言われぬしっとりとした感触が、指先から脳へと伝わり行く。
・・・最高・・・だよな!
ふわんと意識が軽くなり、同時に身体の奥がカッと熱くなる。
そうして指を這わせ、辿り着く胸の頂と足の付け根。
「ッ・・・ァ・・・や!」
感度良く反応を示すコイツ。
「あ・・・んっ・・・や・・・アウ・・・ルっ。」
乗ってきた気分のままに、俺はその下半身を覆う薄布を取り去り両足を大きく開かせた。
目に映る、熟れた女の部分。
それに思考は大きく逸脱して、後は欲望のまま・・・俺は気がつけばいつも腰を振っている。
「んっ・・・あ・・・んんっ!」
俺の動き一つで、コロコロと変わり行くその様。
激しくすれば高く艶のある声が響き、緩やかにすればきゅんと切なく顔を歪めて。
本当に、こんなに気持ちよくて面白い事って他にあるだろうか!?
自分の分身をしっとりと暖かく包み込んでくれるコイツの内!
そして何よりも・・・!!
「あああっ・・・ん・・・はぁっ!!」
「・・・ステラッ・・・!!」
最後の最後、果てる瞬間に名を呼びその細い首筋に顔を埋める俺。
そこで匂う、ふんわりとした日の香りがたまらなくて・・・!
俺は強くしっかりとその細身を抱きしめ胸にするのだ。
そうして感じる音。
とくんとくんとくん・・・。
優しいそのリズム音が、自分に何かを思い出させるよう。
とくんとくんとくん・・・。
耳に聞こえてくるのは、いつかの優しい呼び声?
・・・ル・・・ウル・・・。
心地良いその呼び声が、次第にハッキリと聞こえてきて・・・。
「アウル・・・?」
「あぁ。」
「アウル・・・?」
「何だ。」
「アウル!」
際限なく自分の名を呼ぶ声。
ったく、五月蝿いな・・・。
今日もいつもと同じ、そう思ったものの?
一言『出てけ』といえば、今すぐにコイツの身を解放すれば、きっとソレは直ぐに止むのだろう。
でも・・・。
とくんとくんとくん・・・。
聞こえるリズム。感じる懐かしさと思い。
俺は・・・?
忘れてる何かを感じられそう・・・なのかも?
「しょうがないから・・・お前、俺の傍に居ろよ?」
良くわかんないけれど、どうしてかそんな事を言っていた自分。
そうしてまた、フワフワとしたソイツの身体を強くキツク抱きしめたのだ。
・・・すっごい微妙?
でも、アウル→強引→ステラな構図です。
なはは・・・笑ってくれて構わんよ。
FOR 鳥さんv
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